リアアッパーリンクの交換 部品代:¥34,440(税抜)(全て新品交換) 外注費:\0 作業時間:2時間(ジャッキアップ・ダウン、タイヤの脱着、スタビライザーのフリー化、悩む時間を除く。) お勧め度: リンク類には非常にシビアな位置関係があり、リジットラックに乗せたままナックル部をジャッキで上下させたり、アライメントに深く関与するのでアライメント調整が必要だったりと、あまりお勧めしません。 交換するだけなら交換できますが、ボルト・ナットのサイズが17mm、19mmと大きいので、それなりの力と工具も必要になります。 タイヤを新品交換するタイミングでショップに頼むのが無難かと思います。 リアアッパーリンクの前後を交換します。 画像は、基本的に右側(運転席側)です。 予めジャッキアップ、タイヤの取外し、リアスタビライザーのフリー化、リアショックアブソーバーの取外しを行ってください。 スタビライザーのフリー化については「リアスタビライザーブッシュの交換」を参考にロアアーム部を取り外し、リアショックアブソーバーの取外しについては「リアショックアブソーバーの交換」を参考にしてください。 なお、左右差があるとスタビライザーの特性上面倒なことになりますので注意してください。 アッパーリンク(後側)はショックアブソーバーの取外しでアクスル側のボルト・ナットが取り外されていますので、ボディ側を取り外します。 普通のボルト・ナットな感じなのですが、芯が偏ったボルトになってます。 汚れていて見えなかったので、水とブラシで掃除しました。 油性マーカーなどで位置をマーキングしておきましょう。 ボルトのサイズは19mmですが、ナットは17mmになります。 ショックアブソーバ-を取付け後、どうやって位置を確認しようかと考えましたが、鏡を使用するくらいしか思いつきませんでした。 ボルト側ですので、位置を調整してからレンチで(可能な限り)固定し、ナット側を締め付ければ大丈夫かと思います。 取り外しました。 理由は分かりませんが、多くがボルトを後側から挿し、ナットで前側から締め付けるようになってます。 ボディ側の偏芯ボルトとナット側に付くワッシャーです。 ボルトに溝が切ってあり、ワッシャーの穴には突起がありますので、カムの要領で長さ調整ができるようです。 アッパーリンク(前側)は普通のボルトとナット(19mm)ですし、作業スペースも広いですから取外しは楽ですが、リンク自体とブッシュに捻りのテンションや上下のテンションが掛かっていたりするので、安全のためボルトは最後に抜きましょう。 取り外しました。 何もないのでスッキリしてますが、錆びの多さに凹みます。 雑巾でアチコチ吹き上げましたが、黒さが戻ることはありませんでした。 新品のアッパーリンク(後側)です。 新旧比較です。 旧部品は相当お疲れのご様子です。 新品の偏芯ボルトです。 偏芯ボルトに使用する新品のワッシャーです。 偏芯ボルトに使用する新品ナットです。 その他のボルト、ナットは同一の部品番号でした。 旧ボルトは、ほとんど錆びが出ていませんので再使用可能な感じがしますが、20年使用したので疲労もあるでしょう。 アッパーリンク(前側)の新旧比較です。 アッパーリンク(前側)を取り付けます。 ボディ側から仮止めすると、画像のような感じになります。 アクスル側をジャッキなどでアップさせます。 全輪設置状態に近づくと比較的楽にボルトを通せます。 画像ではアッパーリンク(後側)のボディ側のボルトとナットを取り付けていますが、取付けせずに90度横に向けてドライブシャフトとハイキャスロッドの上に置き、ショックアブソーバ-を装着してから取り付けた方が良いと思います。(ショックアブソーバ-装着時の引っ掛かりや傷防止のため) なお、ショックアブソーバ-の装着は「リアショックアブソーバーの交換」を参考にしてください。 再度、アクスル側をジャッキなどでアップさせますが、ショックアブソーバ-を装着したことにより自由度が大幅に減ります。リジットラック(馬)から落ちない程度(と言っても相当安全な程度です)にアップさせ、アクスル側のボルト・ナットを仮止めし、ボディ側のボルトとナットをマーキングした位置で固定します。 次にアッパーリンク(前側)を固定し、最後にアッパーリンク(後側)のアクスル側を固定します。 以上で完成となります。